≪タトランスカー・ロムニツァ / スロバキアに到着

【2015年3月5日(木)】
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午前11時、タトランスカー・ロムニツァ駅に到着しました。ここから中欧3ヶ国目のスロバキアに入ります。ポーランドから到着したばかりなので、駅横のカフェでひと休みです。「タトラ電車線」は1時間に1本の運転ですが、駅周辺を散策するために1本あとの電車に乗ることにしました。


≪タトランスカー・ロムニツァ駅 / スロバキア≫
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前日の降雪の天気と一変して、日差しが暖かい日となりました。駅の隣りにある喫茶店で一休み。泡がモコモコなカフェ・ラテ(1.6EUR=約211円)で、透明なカップなので、ドリンクがより美味しそうに見えます。
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中欧・スロバキアの高原にある立派な駅舎。この駅は2つの路線の終点駅で、駅員さんのいない無人駅です。駅標には両方への隣り駅が表示されていますが、別々の路線で両路線とも駅舎の左側へ発車していきます。

≪ヴィケソー・タトリ≫
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タトランスカー・ロムニツァのタトラ山地の山裾を抜ける主要道路脇に、絵画のような案内図がありました。
「ヴィケソー・タトリ」=高いタトリ。この辺りはタトリ山地の高い山が連なるエリアで、高さ3番目「ロムニツキー・シュテート峰=2633.9m」の頂上まで、2つのロープウェイに乗って行けるようです。往復の料金は合計約40ユーロと高額なので、気軽に出掛ける場所ではなく、やはりシーズンは夏場のようです。

≪ポプラド・タトリ-ブラヴェチ線(185号線)≫
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プラットホームのようなフラットなホームに停まっているレールバス形気動車(812 015-0)です。非電化で軌間は1435mmです。麓の地方都市であるポプラド・タトリへは、タトラ電鉄線より所要時間が短いですが、運行本数が少ないので、乗車する時間帯や好みに合わせてルートを選ぶと良いと思います。
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海外の軌間1435mmを目の前でマジマジと眺めました。ここからの眺めが「海外版終点駅」に使えそうです。

≪シトルブスケー・プレソ駅へ向かう≫

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12時43分、この駅発のスタリー・スモコヴェツ(Stary Smokovec)行に乗ります。(1EUR=約132円)
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タトラ電鉄線の車内のテーブルに、「路線図や料金表」が表示されていて便利です。 / 駅舎内には、時刻表が完備されていました。

≪スタリー・スモコヴェツ駅≫
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13時10分、タトランスカー・ロムニツァ駅からタトラ電鉄線・支線(184号線)に乗り、終点のスタリー・スモコヴェツ駅に到着しました。電車は乗ってきた支線区間で折り返し運転をしており、この駅がタトラ電鉄線・本線(183号線)の乗換駅です。
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タトラ電鉄線は「Tの字」のような路線網で、スタリー・スモコヴェツ駅は「Tの字」の交わりのところに位置する駅です。13時21分、ここからは本線に乗り換えて、シトルブスケ・プレソー駅へ向かいます。
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大きな窓ガラスの先に電車の先頭が見えます。シーズンオフのリゾート地ということで、電車が長いので各車両の乗客はまばらです。(1.5EUR=約198円)

≪シトルブスケー・プレソ駅≫
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14時前に、シトルブスケー・プレソ駅に到着しました。タトラ山地の山麓を移動して来ましたが、この駅の構内は積雪が凄いです。ホームや階段が滑りやすかったですが、晴天でほとんど風がなく、穏やかな一日です。
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14時51分、私が乗車してきた列車の1本あとの電車が到着しました。この駅が終点ですので、折り返しの運転です。タトラ電鉄線・本線(183号線)は、1時間に1本(6時台と15時台は30分に1本)の運行です。
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この駅にはタトラ電鉄線の他に、麓の町「シトルバ(Strba)」へ向かう「182号線」があり、2路線分の時刻表があります。 / タトラ電鉄線・本線の折り返し電車が停車している駅ホーム。
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ホームは雪だらけで、駅舎の2階にお洒落なカフェがありましたので、ひと休みします。 / スロバキアビール「ズラティー・バジャント」(スロバキア語で”金色のキジ”)、寒いのについ注文してしまいました。

≪シトルブスケー・プレソ-シトルバ線(182号線)≫
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カフェから出てきて気づいたのですが、奥側のホームにタトラ電車ではない車両が停車していました。大きなパンタグラフ、2本のレールの間にラックレールが見えます。 / 14時51分に電車は発車して、見る見るうちに雪の積もる斜面を下って行きました。
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182号線は、おおよそ毎時1本で、20時台と21時台の運転がなく、最終電車が22時台の発車です。ラック式鉄道で、総延長が4.6kmの路線です。開業は1896年で、1933年に一度運行が休止されましたが、1970年に復活しています。車両側面の大きな銘板に「1970」とありますで、運行再開年と結びつきます。

【ポプラド・タトリ/スロバキアへ移動】