JR西日本 福知山線の終点駅

(2018年4月)
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JR山陰本線の福知山駅前にC11-40が静態保存されています。旧・福知山機関区に設置されていた転車台に載せられていて、今にも動き出しそうです。

こんなにピカピカになっているのは、この町に福知山機関区(現在、福知山電車区)があり、古くからの「鉄道のまち」であることから、大勢の協力が得られているようです。
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2005年に、福知山駅(JR)と駅付近が高架化されています。 / 隣駅は、左方面が上川口(山陰本線・下り)で、右方面は、石原(山陰本線・上り)と丹波竹田(福知山線)です。

福知山駅は、1904(明治37)年の開業。福知山線は尼崎-福知山間106.5kmで、日中は1時間に1~2本の運行。(引用:Wikipedia)

≪福知山線≫

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7時44分、篠山口から2両編成の普通列車(クモハ115-6510)が到着しました。この編成は、福知山電車区に配置されている最後の115系電車(2両編成)のようです。

深緑色の塗装は「京都・北近畿地区地域色」で、抹茶・和をイメージしたものだそうです。
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クモハ115-6510とペアを組んでいる反対側のクモハ114-6123です。こちらは、もともと先頭車だった車両です。向こう側は、山陰本線(上り)の園部行普通電車(223系5500番台)。
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8時ちょうど発、「丹波路快速」福知山線経由の大阪行です。クモハ223-6117(網干総合車両所・宮原支所)が先頭側で、終点の大阪は10時29分に到着です。
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7時45分発、特急「こうのとり6号」新大阪行です。大阪駅までの所要時間は1時間41分で、8時発の丹波路快速は2時間19分かかります。

≪山陰本線≫
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7時56分発、山陰本線経由の舞鶴線東舞鶴行で、途中の綾部から舞鶴線へ乗り入れます。先頭側がクモハ113-5307、113系直流電車は、福知山電車区に2両編成×6本が配置されています。

≪287系直流特急形電車≫
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8時38分発、特急「きのさき8号」豊岡発京都行と、8時40分発、特急「こうのとり8号」新大阪行が並んで発車を待っています。287系電車は、JR西日本が南紀・北近畿エリアの置き換え用に新製した車両で、北近畿用の車両は、車体側面に「ダークレッド」の帯が施されています。

/ 最後尾の車両は「クモロハ286-1」で、それに気づいて急いでカメラを準備しました。287系は全車が電動車の編成のため、珍しい形式「クモロハ」となりました。

≪駅前の鉄道保存物≫
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広いロータリーのある南口に「福知山駅南口公園」があります。今はなき福知山機関区で使用していた「転車台」と、長く福知山機関区で活躍したC11-40が保存されています。駅前でお立ち台のような高さにSLが保存されている所はここだけかも知れません。「鉄道のまち」ということをひしひしと感じます。
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機関車と転車台とも、金属の表面が平らで目に見える錆もなく、綺麗に整えられています。
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少し離れたところにある「福知山駅の東屋の柱」は、1954(昭和21)年から51年間、ホームの柱として屋根を支えていました。このレールは、1899(明治32)年、阪鶴鉄道が尼崎-福知山南口(後の福地駅=廃止)が開通した際に、アメリカのカーネギー社、及びイリノイ社に特注したレールだそうです。

≪駅からの眺め≫
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山陰本線上り・園部方面(左)、福知山線・篠山口方面(右)を眺めています。支柱や標識類などの障害物が少なく、かなり先まで見えます。
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山陰本線下り・豊岡方面で、手前側のホームは右から1番線~5番線で、京都丹後鉄道・宮福線のホームは隣の高架橋上にあり、JR5番線に近い側から1番線~2番線です。少し先に隣の高架を走る宮福線との渡り線が見えます。また約1.5km先に福知山電車区があります。

≪C11-40の略歴≫
「C11-40」は、1933(昭和8)年に新製されてから、福知山機関区の配属が長く、旧・篠山線で活躍していた時期もあります。1972(昭和47)年に廃車されましたが、翌年に篠山市に静態保存され、2007(平成19)年に現在の場所へ移設・保存されています。