水間鉄道 水間線の終点駅

(2018年9月)
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11時12分、水間観音から普通電車が到着しました。

関西圏で元東急電鉄の車両が活躍する姿が見れるのは驚きです。過去に遡り、南海電鉄との結びつきは深かったながらも、南海の傘下に入らずに独立系を維持しつつ、東急からの譲渡が実現したようです。
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水間鉄道の駅舎に近い東口はこじんまりしていますが、「麻生郷だんじり祭」の提灯に町の雰囲気を感じます。

/ 古い運賃表のようですが、金額の部分だけシールを貼り替えているようで、いい味出しています。

水間線・貝塚-水間観音間5.5km。駅は1926(大正15)年の開業。1時間に2~3本の運行。(引用:Wikipedia)
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私が子供の頃に反対側の終点駅を訪れた時は「水間駅」でしたが、2009(平成21)年に「水間観音駅」に改称されています。

/ 2番線の脇に、年季の入った「奥水間ハイキング」の看板が立っています。

≪水間鉄道≫
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10時55分発、水間観音行です。1000系1006は、東急時代は7000系の元中間車(デハ7127)で、譲渡時に先頭車化、冷房化の改造が施されています。
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隣駅は「貝塚市役所前」で、駅間は0.8kmしかありません。

/ 銀色のステンレス車体はどこから見ても「元東急」ですが、水間カラー&ロゴで「らしさ」が感じられます。
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水間線は、1925(大正14)年に貝塚南-名越間が開通し、貝塚南-貝塚間は貨物線として開通しています。

1934(昭和9)年に貝塚南-貝塚間の旅客営業が開始しました。(貝塚南駅は1972年に廃止)
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2番線側の車止め部分を眺めています。電車は1番線に停車しますが、2番線側のレールにも少しだけ光っている様子があります。

≪駅からの眺め≫
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水間観音方向を眺めています。1番線(右)と2番線(左)の合流地点の先は、生け垣があって見通しの悪い左カーブで、この駅で走行写真を撮ることは大変です。

≪南海電鉄≫
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南海本線・下りホーム(1、2番線)を特急「ラピード」が通過します。列車名称の「ラピート」は、ドイツ語で「速い」という意味だそうです。
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西口は大々的に「南海貝塚駅」の駅名が掲げられています。駅前ロータリーが広く、タクシーが多数停車しています。 / 隣駅は、と蛸地蔵(なんば側)と二色浜(和歌山市側)です。
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南海3000系は、2012年に泉北高速鉄道(元・大阪府都市開発)から譲り受けた車両です。 / なんば方向を眺めています。いつかはここも高架線に改められて、面影がなくなってしまうのでしょうか。
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和歌山市方向を眺めています。島式2面4線ホームの先に、上下渡り線が設けられているのが見えます。水間鉄道と違い、直線で見通しの良い複線区間が延びています。


≪水間鉄道≫
水間観音への参詣鉄道として小規模ながらも堅実な経営を続けてきた鉄道会社で、かつては南海電気鉄道が筆頭株主になるほどの関係でしたが、南海の傘下、及びグループ企業とはならず、2006(平成18)年に経営破綻するまで独立系のままでした。以後、グルメ杵屋の完全子会社となっています。

水間線では1990年まで南海から譲渡された車両を使用していましたが、同年に架線電圧を600Vから1500Vへ昇圧し、全車両を元東急7000系に置き換え、2007年、更新改造により1000系へ改番しています。(Wikipediaより)