近畿日本鉄道 吉野線・南大阪線・橿原線の終点駅

(2016年12月・2019年2月)
conv0001
6200系の急行・吉野行です。

現在、この駅に乗り入れている3路線は、吉野線が吉野鉄道(狭軌)、南大阪線が大阪鉄道(狭軌)、橿原線が大阪電気軌道(標準軌)によって開業しており、近畿日本鉄道の前身・母体である大阪電気軌道がそれぞれの路線を集約していった歴史があります。
conv0002conv0003
南大阪線に近い西口には、近鉄タクシーや奈良交通のバス停などがあります。

/ 運賃表を眺めてみると、単なる乗換え駅のように思いますが、標準軌と狭軌の路線が交わる興味津々の駅です。

駅は1960(昭和35)年の開業。(引用:Wikipedia)
①吉野線は橿原神宮前-吉野間25.2km
/ ②南大阪線は大阪阿部野橋-橿原神宮前間39.7km
/ ③橿原線は大和西大寺-橿原神宮前間23.8kmで、各路線とも多数運行あり
conv0004conv0005
吉野線ホーム(4~5番線)真下の地下通路にあった案内表示。奥方向が中央口、東口、橿原線(1~3番線)。手前方向が西口、南大阪線(6~7番線)の位置関係です。

/ 一方、路線別の発車表示は天井部分にあり、上を見たり、下を見たりで忙しい地下通路です。

≪吉野線≫
conv0006
急行・吉野行(手前=5番線)と準急・大阪阿部野橋行(奥=6番線)、6020系同士の並びです。

6020系は、狭軌(1,067mm)向けの一般通勤車両で、1968年~1973年の間に99両が製造され、南大阪線系統では最大勢力です。
conv0007conv0008
吉野行特急は16600系Aceの2連で停車中です。

/ こちらは「青の交響曲(シンフォニー)」吉野行です。6200系のうちの1編成が観光特急列車として改造され、16200系に改番されています。

≪南大阪線≫
conv0009
6番線に停車中の準急・大阪阿部野橋行です。南大阪線と吉野線は直通運転をしており、4~5番線(下り)が吉野線ホーム、6~7番線(上り)が南大阪線ホームとなります。
conv0011conv0012conv0010
6820系は南大阪線に2編成4両のみが配置されています。

/ 16000系4両による特急・大阪阿部野橋行。

/ 6620系4両編成による急行・大阪阿部野橋行。
conv0013conv0014
南大阪線(6・7番線)ホームの大阪阿部野橋側からホーム中程を眺めています。

左側は吉野線(4・5番線)ホームで、7番線の右側には留置線が1本あります。

/ 同位置から振り返って、大阪阿部野橋方向を眺めています。

左には7番線の隣の留置線の車止めが見え、本線が左へカーブしていきます。
conv0015
4・5番線ホームの吉野側から吉野方向を眺めています。右側の7番線ホームの先に引上線があります。

右カーブの先から軌間の異なる橿原線方向(左)へ延びるレールが見えます。

≪橿原線≫
conv0037
12時30分発の特急・京都行は、終点には13時26分(58.4km)に到着します。

橿原線の特急は京都、もしくは帰庫のための大和西大寺行が設定されており、「京橿特急」と呼ばれます。
conv0017conv0018
橿原線に近い東口の駅舎です。

/ 橿原線ののりかえ案内は、奈良、京都、大阪、兵庫、愛知、三重まであり、近鉄ならではの広域なものです。
conv0038conv0039
「アーバンライナー」「伊勢志摩ライナー」「しまかぜ」「さくらライナー」「青の交響曲」「ひのとり」などの車両の名称がありますが、伝統的なカラーリングの特急は魅力の原点です。

/ 橿原線の隣駅は「畝傍御陵前」です。
conv0040conv0041
日中の橿原線は、1番線=特急、2番線=急行、3番線=普通のように発着していました。

/ 2番線から急行・京都行が発車します。 

≪駅構内の眺め≫
conv0025conv0026
南大阪線・車両の重要部検査・全般検査は、五位堂検修車庫で行われており、この台車振替場で標準軌用の輸送用の台車に交換されます。

橿原線のホームの先、大和西大寺側に1,067mmの終わりと1,435mmの重なる部分が見られます。
conv0027conv0036
電動貨車モト90形(モト97・98)は、仮台車に履き替えた南大阪線車両の両側を2両で挟み込み、外した狭軌の台車を荷台に積んで、五位堂まで牽引します。

/ 橿原線1番線の反対側に位置する0番線は、1,067mm軌間のレールが引き込まれ、吉野線の団体専用特急などが橿原線の乗換え便宜を図るために使用されるようです。
conv0029conv0030
主に各停が停車していた3番線の先は車止めで終わっています。

/ 構内踏切の途中からの眺めです。先の方に見える吉野線は奥の分岐で右側にカーブして4~7番線へ向かいます。

こちらへ真っ直ぐに伸びるレールは、橿原線1番線のホーム反対側0番線に向かいます。 / 右端に見える車止めは、1番線(橿原線)から延びている標準軌のレール(引上線)です。
conv0031
橿原線ホームの入口のところにある、中央口と東口を結ぶ構内踏切から眺めています。

右手前は2番線と、左隣りは1番線から延びるレールで、3線に増えながら、先の方に車止めがあります。

ロープが張られている左側は保線用で構内踏切で終わっており、その左側3本が台車振替場の方へ伸びています。

≪橿原線車内からの眺め ~ 駅構内≫
conv0035
大和八木側から終点・橿原神宮前に到着します。橿原線の車内から駅と台車振替場の周辺を画像に収めました。


≪踏切からの眺め 八木連絡線≫
conv0033conv0034
橿原線(大和八木-八木西口)にある踏切から八木西口駅を眺めます。

/ 同踏切から振り返って大和八木側を眺めると、左へ大阪線・真菅方向への八木連絡線が分岐します。

≪橿原線車内からの眺め 新ノ口連絡線≫
conv0032
橿原線を西大寺から大和八木へ向かって新ノ口駅を過ぎた辺りで、新ノ口連絡線が右へ分岐して、大阪線の大和八木駅、伊勢中川方面に進入出来ます。